オナシス・ブラッドライン 13-8 - Childhood's End

オナシス・ブラッドライン 13-8

「20世紀最大の海運王」アリストテレス・ソクラテス・オナシスは挫折から23歳で億万長者になりました。アリストテレスはイルミナティ、知的な冷酷な資本家でした。オナシス家は彼の代で爆発的に知名度を挙げました。彼の人生と莫大な遺産こそが13血統としてのオナシス家の全てといっても過言ではないでしょう。

彼は語学に堪能でフランス語、スペイン語、英語、イタリア語、トルコ語などの多くの言語を話すビジネスマンでしたが、裏の顔は非常に危険な海賊勢力との癒着が取りざたされています。彼は海運王でありマフィアのスポンサーでもありました。またJFKの未亡人ジャクリーンと再婚したことでも有名です。彼を巡るスキャンダルは多く、オペラ歌手マリア・カラス・ジャッキー・ケネディに加えて男性である映画監督ゼフィレッリの暴露や若き日のトルコ人陸軍大尉などとの浮名も知られています。彼はバイセクシャルであったと言われています。

アリストテレス・ソクラテス・オナシス


オスマン帝国時代のスミルナ(現トルコ領イズミル)で、中流階級のギリシャ人家庭に生まれました。スミルナ一帯は第一次世界大戦における連合国の勝利の後、1919年にギリシャによって一時占領されましたが、1922年にケマル・アタテュルク率いるトルコ軍によって奪還されました。この紛争の中でオナシス家は全ての財産を失い、ギリシャへ難民として移住します。しかし1923年にはギリシャを離れ、南米に渡ります。最初にウルグアイ、モンテヴィデオへ行き、後アルゼンチンに渡り、1925年にアルゼンチンとギリシャの市民権を取得しました。

彼はアルゼンチンの大手タバコ製造会社のボスであるフアン・ガオアナの元でビジネスキャリアを始めます。表向きガオアナはトルコからタバコを手に入れるためにアリストテレスを使いました。 しかし実際に利益を上げていたのは麻薬(アヘン)取引の方でした。

2年後、彼ははタバコの製造をはじめましたがオナシスのタバコは南米でポピュラーなBISと呼ばれるアルゼンチンのブランドの名前を違法に借りてタバコに同じラベルを付けました。BISのオーナーは、彼の会社の名前を使用したとしてオナシスを訴え、法廷で勝利し賠償金を獲得しました。このビジネスが彼を23歳で大富豪にしたビジネスとは到底考えられませんが伝記ではそう記述されています。ケシの花からとれる薬については公然の秘密となっています。偽装の必要がなくると彼はタバコ農園の事業を躊躇なく廃業しています。密輸業を軸に海運事業を拡大していきました。

アリストテレスは後に彼が21歳でアルゼンチンに到着したとき無一文だったと述べています。そして23歳までに資産は百万を超えたと述べています。不可能とまでは言えませんが普通ではありません。しばしば美談として語られるオナシスの伝記を言葉通り受け取る人はいないでしょう。

海運王にして密輸業者であったアリストテレスはヨーロッパに黒いコネクションを築きました。第一次世界大戦後、彼が関係を深めた相手はスペイン王家を筆頭にロスチャイルド家、アルゼンチンの独裁者フアン・ペロンなどのエリート層でしたが、ペロンを通じてドイツ人達との関係が取りざたされます。すなわちヨーゼフ・メンゲレ、フリッツ・ティッセン博士、オットー・スコルツェニーなどです。彼はナチスの友人でした。

ヨーゼフ・メンゲレ(左)とフアン・ペロン(右)

一方でオナシスはウィンストン・チャーチルの非常に親しい友人でもありました。フリーメーソンのコアメンバーであったチャーチルとナチス両方に通じていたオナシスの存在は第二次世界大戦の陰謀論の核心的な部分です。戦犯訴追を逃れたナチスの研究者はアルゼンチンに渡ったとも言われ、大戦後の石油利権を追えばリストにチャーチルの名もあります。そう、オナシスは海運王です。彼は第二次世界大戦によってさらに莫大な富を得ており、英独の政治中枢とのコネクションに加えてこれまでの記事で紹介したジョセフ・ケネディ(JFKの父)や石油王ロックフェラーとも親交を持っています。それらをつなぐのがイルミナティの黒い系譜であり、オナシス海運が彼らに貢献出来る仕事は山ほどあったでしょう。大戦中も彼の所有する船に手を出すものはいませんでした。

オナシス・チャーチル・ケネディのトライアングルは1928年、大手石油会社を支配していたイルミナティの石油商人がアクナキャリー城に集まり、世界を国際的なカルテルに分けたアクナキャリー協定を正式に創設しました。1928年までに世界の石油が完全にイルミナティ独占にあったことを理解すれば、最大の石油タンカー船を建造したアリストテレスもイルミナティだったことを容易に想像できるでしょう。

全てを手に入れたアリストテレスは1975年、重症筋無力症がもとになり気管支炎の合併症で亡くなりましたが、彼の息子アレクサンダー・S・オナシスはその2年前に飛行機事故で亡くなっています。彼の莫大な遺産は彼の遺書に基づいて娘のクリスティナが55%、息子の名にちなんだアレクサンダー・S・オナシス財団が45%相続しています。また、妻ジャクリーンは義弟エドワード・ケネディによる交渉の結果、1,000万ドルといわれる(2,600万ドルであったとする説もある)遺産を相続しています。

彼とジャッキーと子供たちとの関係は良好であったと言われています。少なくともキャロラインやケネディ・ジュニアは彼との関係についてネガティブな発言をした事実はありません。しかしジャクリーンはオナシスの娘クリスティナと良い関係を持てなかったようでした。ジャクリーンはその多くの時間を旅行と買い物に費やしゴシップ誌の紙面を飾りました。

オナシス財団はアテネを拠点とし私設財団としては欧州最大規模の財団の活動は多岐にわたり、その潤沢な資産をもとに学術奨学金(ギリシャ人、外国人双方対象)、国際名誉賞(人文法律分野、運輸貿易経済分野、環境保護分野、移民人権問題分野)を次々に設立しました。今日でも活発に活動しています。

スタブロス・ニアルコス

フリッツ・スプリングマイヤーは13血族としてオナシスを挙げたが、現在彼の血縁者はは障害馬術の選手アシーナ・オナシス・デ・ミランダ一人となっていて、アリストテレスの血筋がイルミナティの中枢にいるとは考えられていません。しかしながらアリストテレス・オナシスの義兄にあたるスタブロス・ニアルコスという人物がいます。彼は海運王の盟友であり同業者でした。彼は世界的に影響を及ぼす力を持つ人物や企業、王族や財団を集め少数で行う会議が年に1回開催されているビルダーバーグ会議に名を連ねています。会議の内容は完全非公開となっており、高級ホテルを借り切って行われるこの会議では世界の行く末、世界政府樹立に向けた世界の動きや新世界秩序をもとに様々な討論を行う場とされています。現在の13血統を追跡する場合はニアルコスを見てみるべきかもしれない。

現在の著名なニアルコス家の者はスタブロス・ニアルコス3世である。彼は総資産1億ドル以上と言われる大富豪であり、ビバリーヒルズに住んでいるとされている。米国セレブリティ達との関係はゴシップ誌を賑わせたこともある。